会長ご挨拶

第55回日本小児消化管機能研究会

会長 加治 建
(久留米大学医学部外科学講座 小児外科部門 主任教授)

この度、2026年2月7日(土)に第55回日本小児消化管機能研究会を久留米シティプラザにおいて開催させて頂く事になりました。

本研究会は、小児の消化管機能に関する基礎的、臨床的な研究を行うことを目的として1975年から開催され、今回で55回を迎えることになります。久留米大学小児外科としては、第20回を初代教授矢野博道、第43回を第3代教授八木 実が務めており、今回が3回目の開催となります。消化管機能に関する研究、臨床は、教室の柱の一つとして、長年に渡って精力的に取り組んできた分野になります。教室としても縁が深く、歴史ある研究会の会長を務めますことをたいへんうれしく思っておりますし、身の引き締まる思いであります。本研究会では、ヒルシュスプルング病の直腸肛門反射の評価方法や胃食道逆流症におけるpHモニタリングの評価、最近では小児慢性機能性便秘症のガイドラインの作成など消化管機能に関するエビデンスを蓄積してきました。臨床的には、小児の炎症性腸疾患が増加傾向にあることや、ヒルシュスプルング類縁疾患、消化管アレルギーなど新たな問題も出ております。

以上のことを鑑みまして、今回のテーマを「消化管機能障害の研究と臨床」といたしました。今回のポスターは、食道high resolution manometry、食道インピーダンスpHモニタリング検査、胃電図、小腸の腸管migrating motor complex、直腸肛門反射、フェコフローメトリー、バックのお花畑は腸内細菌のfloraをイメージし、私自身および教室の歴史を振り返りながら作成しました。研究会では、消化管機能に影響を及ぼす多岐にわたる疾患について、あらゆる角度からの切り口で発表して頂きたいと考えております。熱いディスカッションにつながりますように教室員一同準備を進めて参りますので、奮ってご参加頂きますようお願い申し上げます。

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